今回の記事では、店舗せどりについて詳しく解説していきます。
店舗せどりは電脳せどりよりも利益率が高く、準備するものも少ないという特徴があります。
電脳せどりに関しては過去の記事で詳しく解説しています。
店舗せどりの利益率の高さを活かして、事業所得を手に入れましょう。
個別店舗の攻略方法はYouTubeで解説しています。
店舗せどりとは
店舗せどりとは、家電量販店やホームセンターなどの実店舗で商品を仕入れる手法のせどりです。
ネット上で仕入れを行う電脳せどりと比べて、現地に足を運ぶ必要がある分、ライバルが少ない傾向にあります。
そのため、店舗とネットで価格差が生まれやすく、利益率が高くなる特徴があります。
そのような特性上、店舗せどりには自家用車を所持していたり、外で活動できる時間を確保できる人が向いていると言えます。
ただし、効率的なリサーチ手法を身につければ、自家用車を所持していなくても、本業が忙しくても、しっかりと稼げるようにもなれます。
ぜひ、高いリサーチスキルを身につけてください。
店舗せどりの流れ
次に店舗せどり全体の流れを解説していきます。
仕入れ〜販売までのプロセスの何処かで行き詰まった時に、見返してみてください。
- 事前準備
- リサーチ、仕入れ
- 商品登録、梱包、発送
- メンテナンス、送金
順番に解説して行きます。
事前準備
店舗せどりを行う上で、最低限必要なものは以下の4つです。
- クレジットカード
- リサーチツール
- 販路
- 梱包資材
クレジットカード
仕入れには、クレジットカードを使うことが多いです。
店舗ごとに還元率が変わるので、どのカードを選択すればいいのかを事前に知っておきましょう。
おすすめのクレジットカードについては過去の記事で解説しています。
リサーチツール
オススメツール3選でも紹介した以下の3つがあると便利です。
Keepaとプライスターは無料版で開始できるので、使い勝手を確認して後、必要と感じたら有料版に切り替えると良いでしょう。
販路
販路は大きく分けて2種類あります。
販路 | フリマサイト (メルカリ、PayPayフリマなど) | ネットショップ (Amazon、ヤフーショッピングなど) |
参入障壁 | 低い | 高い |
販売の手間 | 多い | 少ない |
販売力 | 低い | 高い |
販売ルール | 緩い | 厳しい |
販路は、Amazonがおすすめですが、最初はメルカリからスタートするのもアリです。
いずれにせよ、必ずどちらかのアカウントは作成しておいてください。
アカウントの作成方法は以下の記事で詳しく解説していますので、参照してください。
参入障壁は低いが手間の多いフリマサイトからスタートして、徐々にネットショップに移行するのが理想です。
梱包資材
ダンボール、プチプチ、ガムテープなど、最低限のものは用意しておきましょう。
梱包資材については、過去の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてください。
リサーチ、仕入れ
事前準備が整ったら、店舗に行ってみましょう。
リサーチは、ある程度独自のルールを決めておくと効率が上がります。
- 狙い目のジャンル
- 狙い目の値札
- 値引率40%以上
など、条件の合う商品のみをスキャンすることでリサーチスピードは上がっていきます。
細かい解説は、後のリサーチのコツの項で紹介します。
リサーチの手順
まずは、ザッと店内全体を見回して、どういう店舗の傾向があるのかということを見ていくと良いです。
- 狙い目のジャンルの商品がどの辺に置かれているのか?
- 狙い目の値札商品は?値引き商品は何処に固めて置かれているのか?
それぞれ確認しながら周ってください。
全体を把握できたら、カゴを持って狙い目のポイントでリサーチしましょう。
値札の種類と金額に注目しながら、見落としの無いように集中してリサーチしてください。
迷惑行為
リサーチ時に注意すべきは、迷惑行為です。
買い占めは店舗に迷惑がかからない範囲で行いましょう。
店舗には、お客さんを呼ぶために赤字覚悟で値引きしている商品もあります。
そういった商品を買い占める行為は店舗に対して迷惑行為となり得ます。
商品を大量に購入する時は、必ず店員さんに確認するようにしてください。
商品登録、梱包、発送
商品を仕入れたら、自宅に帰って商品の登録を行いましょう。
プライスターや、せどりすとプレミアムがあれば、店内でリサーチしながら登録まで完了できるのでおすすめです。
メルカリの場合は、商品画像の撮影から行う必要があります。
Amazonが販路の場合
Amazonが販路の場合は、梱包作業を行います。
ダンボールはどんなものでも良いですが、改造ダンボールは禁止されているので要注意です。
ダンボールにバーコードが印字されているものは、マジックなどで印字を読み込めないようにしておいてください。
マジックで消す際には、縦に線を増やすようにしてください。
緩衝材は新聞紙などを代用してもOKです。
発送登録
発送登録して、商品を集荷場やコンビニに持って行きましょう。
商品数が多くなってくると持ち込みが大変になるので、配送業者に連絡して集荷してもらえるような仕組みを構築しておくことをおすすめします。
メンテナンス、送金
Amazonの倉庫に商品が到着した後は、定期的に価格改定などをしてメンテナンスしましょう。
売り上げが立つと2週間ほど資金ロックされた後、登録してある銀行口座に送金されてきます。
送金が完了したら、その資金でまた仕入れを行う、というルーティーンになります。
Amazonは2週間の資金ロック期間があるので、メルカリの方が資金を早く回転させることができるという特徴があります。
リサーチのコツ
最後にリサーチのコツを3つ紹介します。
- どんな値札を見るべきか
- どの程度の値引きされていたらビーム当てるか
- どんな商品が利益が出やすいか
繰り返しになる部分もありますが、大切な要素なので何度も読み返しておいてください。
どんな値札を見るべきか
値札で注目すべきは、
- 値下げしました
- 在庫処分
- お一人様◯点限り
などが書かれた値札です。
「値下げしました」「在庫処分」
「値下げしました」や「在庫処分値札」は店舗側が早く売り切りたいと思っている商品です。
それだけに値引率は高くなりやすい傾向にあります。
ただ、それはあくまでその店舗の思惑であり、全国的には通常通りの需要がある場合があります。
このような商品の値幅を利用して利益を出していくことが重要です。
「お一人様◯点限り」
お一人様◯点限り値札の商品は、客寄せとして活用されることが多く、赤字覚悟で値下げしている可能性があります。
必然的に利益が出やすい商品になると言えます。
どの程度の値引きされていたらビームを当てるか
目安は、値引率40%以上の商品です。
店舗内を見回るときは「値下げ前と値下げ後の金額」に注目して、瞬時に判断できるようになるのが理想です。
厳密な計算は不要なので、ザックリ40%引き計算をできるようになっておきましょう。
無駄な商品にビームを当てる回数を減らすことによって、リサーチ効率は上がります。
どんな商品が利益が出やすいか
店舗毎の特性を頭に入れておきましょう。
家電量販店
家電量販店なら、値札で判断する。
- 在庫処分
- 廃盤品
- セール品
など、全ての情報は値札に載っているので、注意深く観察しましょう。
ホームセンター
ホームセンターなら、ジャンルでまず絞り込みます。
- ペット用品
- 家電
- 工具類
- 日用品(海外製品)
などが狙い目ですね。
ジャンルを絞った後で家電量販店同様、値札をチェックしていきましょう。
輸入商品
全ての店舗に言えることですが、輸入商品は利益が出やすい傾向にあります。
食品や日用品は輸入商品に注目してリサーチしましょう。
店舗せどりがしやすい店舗
店舗せどりがしやすいおすすめ店舗を紹介します。
今後、各店舗の攻略法も書いていく予定なので、楽しみにしておいてください。
ホームセンター
店員さんが少なく、リサーチをしやすいのが特徴です。
店舗せどり初心者は、ホームセンターから練習してみると良いでしょう。
おすすめのホームセンターは、
- DCMホールディングス
- カインズ
- コーナン
です。
これらの店舗での仕入れに慣れたら、他のホームセンターチェーンでの仕入れにもチャレンジするといいでしょう。
それぞれ簡単に紹介しておきます。
DCMホールディングス
全国展開しているので、近所に一軒はあるかと思います。
マイボカード利用で最大5%のポイント還元も狙えるので、利益商品を見つけやすく、初心者に特におすすめできる店舗です。
系列店は以下が有名ですね。
- ホーマック
- カーマ
- ダイキ
- ケーヨーデイツー
カインズ
商品数が多く、通常値札からも利益を狙いやすい店舗です。
ただし、全国セールが多く、ライバルが増えやすいので、セール時の仕入れには注意が必要です。
コーナン
西日本を中心に展開している店舗です。
コーナンペイという電子決済サービスを使うとチャージ時に1%の還元を受けることができます。
楽天ポイントの提示でも0.5%貯まるので、合計で1.5%の還元を受けることができます。
また、5%や10%の高還元キャンペーンを頻繁に行なっているので、仕入れタイミングによっては利益を伸ばしやすい店舗です。
もしくは、コーナンカードでの支払いなら、1.5%の還元を受けられて、楽天ポイントと合わせると2%の還元率になります。
コーナンは、PB(プライベートブランド)が多いので、リサーチ時は注意しましょう。
家電量販店
ホームセンター同様、品揃えが多く全国展開しているので店舗せどりに向いていますが、転売行為に厳しい店舗もあるのが家電量販店の特徴です。
購入個数に制限がかかっている商品があることも多々あります。
転売屋と認識されると、商品の購入ができなくなることもあるので、大量購入は控えた方が無難です。
ヤマダ電機
- LABI
- web.com店舗
- 家電住まいる館
- テックランド
- ヤマダアウトレット
ヤマダ電機には複数の店舗形態があります。
それぞれ、仕入れやすさが異なるので、まずは店舗形態の違いを理解しましょう。
LABI
LABIは、都市型の店舗で、東京駅や、なんば駅など全国の主要駅の近くに出店しています。
大きな店舗面積を活かして、周辺店舗から集めた多数の「在庫処分品」が売られているため、利益商品が多く置かれています。
LABIが近くにある場合は、仕入れルートに入れることをおすすめします。
web.com店舗
web.comもLABIほどではないですが、品揃えの多い店舗です。
LABIでの仕入れに慣れたら、web.com店舗での仕入れにチャレンジしてみるといいでしょう。
家電住まいる館
郊外に多くある店舗ですが、利益商品は少ないです。
商品知識がない内は、仕入れ対象店舗から外してもいいでしょう。
テックランド
郊外型の店舗で、YAMADA電機の中では最もメジャーな店舗です。
テックランドで上手に仕入れをするには、集約店かそうでないかの見極めが必要になります。
テックランドは1店舗回って「仕入れができない」と諦めるのではなく、複数店舗を回って、店舗ごとの違いを見つけられるようになると上手に仕入れられるようになります。
アウトレット
在庫処分品が集約される店舗です。
多くの商品が利益商品となるため、かなり仕入れがしやすいです。
売れ行きが悪い商品も多いため、仕入れ個数には気をつけましょう。
ビックカメラ
主要都市付近に多く展開している、都市型家電量販店です。
会員になれば購入した商品を無料配達してくれるサービスがあるので、車がない方でもせどりがしやすい店舗です。
ヤマダ電機と比べて店舗数は少ないですが、1店舗あたりの利益額は高い傾向にあります。
ネット取り置きサービスや、他店からの取り寄せもできるため、それらを活用することで、店舗数の少なさをカバーすることができます。
近年、転売に対して厳しく取り締まるようになってきているため、カメラやゲーム機には店舗の保証印が押される傾向にあります。
それらの商品は仕入れない方が無難です。
また、在庫処分品の大量購入の際には、過去の購入履歴を見られて、購入を断られる可能性もあります。
ケーズデンキ
ビックカメラとは逆に、郊外に多く展開されている店舗です。
取扱商品は家電に特化しています。
現金値引きに力を入れているため、ポイント還元による恩恵はありませんが、あんしんパスポート会員になると、いつでも5%の現金値引きを受けることができます。
現金値引きはカード支払いでも有効なので、お間違いないように。
ノジマ
関東を中心に展開している店舗です。
オーディオ関連や、ゲームで利益が取れやすい傾向にあります。
在庫処分や値引き関連の値札が特徴的なので、リサーチしやすい店舗です。
利益商品となる商品の購入は、会員アプリの提示が義務のものが多いです。
ただし、転売には非常に厳しい店舗で、複数店舗で同一商品を購入した場合、会員情報との紐付けが行われ、ノジマでの購入が断られる可能性があります。
また、リサーチツールを使っていると転売屋認定されて、退店させられることもあります。
ジョーシン
関西を中心に全国展開している店舗です。
家電やゲームで利益を取りやすい傾向にあります。
カード会員になることで、ポイント還元率を最大5%まで上げることもできます。
ただし、転売には厳しい傾向にあります。
エディオン
中部と中国地方を中心に全国展開している店舗です。
店舗毎に利益商品があるかないかの差がかなり大きいです。
アプリ会員になると毎週1000円引きクーポンが届くので、最初のうちはクーポンを上手に活用しながら利益商品を探してみましょう。
その他おすすめ店舗
業者向けだったり、まとめ買いしやすい、せどりに適した店舗を紹介します。
その分商品数が多く、知識を持たずにいくと利益商品を見つけるのは難しいという特徴があります。
狙い目のジャンルや商品、利益商品の置かれやすい場所などを事前に確認して挑みましょう。
ドン・キホーテ
店舗独自の値引きを多数行っており、利益商品を発見しやすいようにまとめて陳列されていたりします。
まとめ買いにも寛容なので、家電量販店よりも仕入れは行いやすくなっています。
会員になって、仕入れを行うことでポイント還元率を上げることができます。
プラチナランクになるためには、年間200万円以上の購入が必要ですが、ポイント還元率が5%になるため、利益を大きく伸ばすことが可能です。
長く続けることで、利益率が向上していく店舗ですね。
狙うジャンルは6種類
- 化粧品、日用品
- 美容家電
- 調理器具
- オーディオ関連
- おもちゃ
- 食品系
狙う値札は3種類
- 在庫処分の値札
- 店員さんが手書きした値札
- 驚安(きょうやす)プライス
商品の種類がとにかく多いので、しっかりジャンルを絞ってリサーチしましょう。
コストコ
価格が安く、在庫が大量にあるのが特徴です。
配達サービスなどもあるので、大型商品などを仕入れる場合は活用してみましょう。
専用のクレジットカードの1.5%と合わせて、還元率3.5%を狙えます。
エグゼクティブ会員になるためには、年会費が9,900円かかるので、ポイントをペイできるくらい仕入れができるようになってから加入するのが良いでしょう。
利益の出やすい値札は3種類
- 右上に記号が付いている
- 値札の下2桁がゾロ目
- レジにて割引
+マークは、次回入荷未定、※マークは、再入荷なし。
「下2桁が77」は全国一斉値下げ。
「下2桁が66」は店舗独自の値下げ。
00や88も特別割引を意味しているので、下2桁がゾロ目の値札に注目すると覚えておきましょう。
イオン
全国に689店舗展開しているので、近所で見つけやすい店舗だと思います。
日常の買い物ついでに仕入れを行うことも可能なので、時間効率も高い店舗です。
サンキューパスポート利用で、毎月16日頃に5〜10%の割引クーポンがもらえます。
また、毎月20日と30日にお客様感謝デーが開催されるので、仕入れチャンスの多い店舗です。
狙い目のジャンルは4種類
- 家電
- ゲーム、おもちゃ
- 文房具
- キッチン用品
狙い目の値札は4種類
- 赤札
- 値段のキリが良い
- レジにて◯%値引き、半額値札
- Price down
イオンの商品の値段は基本的に8、80、800で終わるものが多いので、値段の末尾がバラバラになっているものは値引きされている可能性が高いです。
また、1000円ポッキリ、2000円ポッキリのような値札は大きく値下げされている可能性が高いので必ずリサーチしましょう。
まとめ
今回は店舗せどりの概要からリサーチのコツまで詳しく解説しました。
この記事の内容通りに実践すれば、物販で独立することも可能です。
今後は店舗毎の細かい攻略法も解説していく予定なので、楽しみにしていてくださいね。
まずは、近所にどんな店舗があるのか確認することから始めてみましょう。
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ぜひ参考にしてみてください。
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